初めて小説を書かれる方や、スランプで思い悩んでしまった方へ向ける、小説の書き方講座集です。
難易度ごとに分類していますので、ご自分の希望する分野をお好きな順で是非どうぞ♪

□キャラクターの元は誰か

今回は、少し趣向を変えまして、、
小説を書く時に「どんな気持ち(感情移入)をしながら書いているか」について
お話をしてみようと思います。

なにせ感じ方や感情についてのお話ですので、本当に人それぞれです。

私の方法が正しいという事は全くなく、あくまでも
「しのぶは、こんな事を考えながら書いているのか」という
参考程度にお読み頂ければと思います。

  -小説を書く時のマインドについて-
    「キャラクターは誰が元?」


小説を書く時にはキャラクターが欠かせません。
当然ですが、主人公がいて、脇役がいて、敵役がいて、その他大勢がいます。

こうしたキャラクター達を思い描き、実際に小説で文章にする時、
「その元になる方(つまりは、モデルですね)」は、おられますでしょうか?

小説の書き方本や、友人の意見などをまとめてみますと、
多くは二つのパターンに分かれるように思います。

一つ目は、
「モデルとなる人物はいない。全て自分の想像の世界。設定を全て決めれば、
 あとはそういう人物がどういう考え方や行動をするか想像する」
という方法です。


二つ目は、
「モデルがいる。それは友人や家族や芸能人など、実際に自分が見た事のある
 方をモデルにして、そういう方々の行動や考え方をベースにして
 (多少アレンジもして)小説の中に登場させる」
という方法です。

もちろん、どちらが正しいという事はなく、それぞれ一長一短なのですね。

一つ目の「モデルがいない」というケースでは、
全てが想像となりますので、かなり突飛な性格のキャラクターを簡単に
生み出せるというメリットがあります。

ただし、これをしていますと、人生や価値観の全てを想像できる訳では
ありませんので、どうしても「キャラクターの持つ深み」が
損なわれてしまうように思います。

向き不向きで言えば、ファンタジーなどのように
「極端に目立つ性格」の多い分野で、非常に強い創作方法ではないかと思います。


また、二つ目の方法「モデルが実際にいる」の場合。

リアルにその方を知っていますので、想像する場合に比べて
かなり細かい設定や背景などを、想像なしに書く事が出来ます。

意識していなくとも、自然とリアルな人間描写が出来るという点が
とても強いメリットとなります。

ただし、この方法には「自分の見た事のないタイプについては書けない」という
デメリットがあります。

人脈が狭かったり、コミュニケーションが苦手な場合には
かなり苦しい状況となる事が予想されます。

向き不向きで言えば、やはりリアルさの要求される推理小説や
深さの要求される文学小説で、非常に強みを発揮できる創作方法ですよね。

もちろん、全ての方がこの二つのどちらかで創作している訳ではありませんし
両方を上手く組み合わせておられる方も多いかと思います。

あなた自身のオリジナルの考え方を持たれている場合は
それがおそらくベストの方法でしょうから、是非ともそれを
活かして下さいね。

逆に、もし「キャラクターをどうしても上手く書けない」という場合。

ここからは私の「キャラクターのとらえ方」を書いて行きたいと思いますので
一度お試し頂ければと思います。
(もしあなたの創作のご参考になれれば幸いです)


私の場合。


上の二つを試したのですが、どうしても上手く書けなかったため
自分なりの方法を考えました。

それは、
「全てのキャラクターが自分の一部」という方法です。


例えば、主人公のAさん、脇役のBさんがいたとします。

この時、Aさんに関しては、
「自分の持っている冷たい部分(非情な部分)を強くした自分」として、

Bさんに関しては
「自分の持っている情熱的な部分を強くした自分」として表現します。


…自分で書いておきながら、かなりわかりにくい表現だと思いますので
もう少し具体的に書いていきますね。


例えばAさんを「冷たい人物」と設定したとします。

しかし、一つ目の「モデルがいない場合」ですと、
具体的にどう冷たいのか、どういう発想をしているのかが
いくら設定を細かくしてみても、リアルに想像が出来なかったのですね。

逆に、二つ目の「モデルがいる場合」ですと、
「何となくこうじゃないか」という予想は付きますが、やはり
自分とは根本的に違う人間ですので、どうしても理解に限界があります。
「この人がこういう状況になれば、どういう行動をするのか」が
あくまで予想でしかありえず、
「そこにリアルさがあるのか」と言われると自信を持てないのですね。


こういった状況の時に考えたのが
「全てを自分の一部として考える」という方法です。

「冷たい」にしても、「情熱的」にしても、
あらゆる要素を私達は持っています。(人間ですから当然ですよね)

ただその要素が強いか弱いかで、その人の性格や態度が変わるだけなんだと
思います。

その、自分の中にある要素(強いにせよ弱いにせよ)をもっと拡大して、
例えば「今の自分よりも、遥かに冷たい性格になった自分」として、
自分について書くような感覚でキャラクターを書くようにしました。


こうしていますと、
あくまで「自分ならどうするか」(つまりは、自分の感覚)で
書く事が出来ますので、小説を書いている時、自分の中で整合性が取れるのですね。
(自分で、この表現が正しいと思えるのですね)


全てのキャラクターに対して、この方法を使いますので
「自分の中の情熱的な部分をもっと強くしたキャラクター」や
「自分の中の優柔不断な部分をもっと強くしたキャラクター」といったように
設定し表現します。

こうする事で、感情移入が速く深くなります。

また、あくまで自分の感覚で書きますので、一貫性が保ち易くなるという
メリットが生まれてくるのですね。


ただし。
もちろんデメリットもあります。

あくまで自分をベースにして書きますので、自分とは全く正反対の
性格や考え方の人間を書こうとすると苦労が多いのですね。

また、自分がベースですので、油断すると
それぞれのキャラクターがよく似た思想や行動パターンになりやすいという
弱みもあります。

-まとめ-


なんにしてもそうですが。

あらゆる方法には、強みと弱みがあります。
パーフェクトな方法というのは、どの業界でもほとんどありません。

そんな中で、「自分の性格や技術を考えると、どれが一番良いのか」を
考えるのが大切な事だと思います。


今回は、キャラクターの設定やそこへの感情移入のベースになる
考え方について3つの方法をお話させて頂きましたが、
もちろんこれが全てではなく、
おそらくあと何十かは方法があるかと思います。


自分なりのオリジナルを探すも良いですし
ご紹介しました方法でトライするも良いかと思います。


全ては、「あなたの創作意欲とスピードをアップする方法かどうか」だと
思いますので、あなたにとって、一番役に立つ方法を活用して
是非とも、小説のスピードとクオリティアップに役立てて頂ければ幸いです♪


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