例えば。あなたがTVドラマのプロデューサーになったと想像してみて下さい。
今日中に月九ドラマのキャスティングを決めなければいけません。そんな時、
あなたならどのようにして候補者リストから主役を選ぶでしょうか?
主役が天才の医者であれば、香取慎吾より稲垣吾郎を選ぶでしょう。
三流お笑い芸人が主役なら、木村拓哉より中居正広を選びますよね。
(キムタクファンなら意地でもキムタクを選ぶかも知れませんが:笑)
ここで実際の彼らの性格はあまり関係なく、「どのように見えるか」を考えますよね。
小説でも同じ事が言えると思います。
あなたがキャラクターを書く時、頭の中で描く彼らのイメージ。それはきっとその性格にぴったりあった外見である事が多いでしょう。
そこで今回のお話です。
先日、「キャラクターの個性がいまいち出ないから小説が進まない」というお悩みを伺いました。
他にもこのような想いを持たれた方がいらっしゃるかと思いますので、
今回は私なりのやり方のご紹介です。
私の場合、いつも小説の登場人物とストーリーが大雑把に決まった段階で
彼らのイメージ写真を用意します。
多くの場合、ネット上で画像を探します。
主に俳優さんやアイドルのオフィシャルサイトに行って画像を頂戴してきます。
(あ、別に私、アイドルマニアではないですからね?:笑)
WEBで公開する訳ではないため、フリー、非公開問わずに集めます。
自分のPCにダウンロードし、それを画面に表示したまま、紙に小説を書き始めます。
(個人的にはPCで書くより紙に書く派ですので…)
そうすると、不思議な事に何の写真もない時より遥かに小説が進みます。
原因を研究中ですが、今考えているのは「人の頭の中は曖昧なもの」説です。
ナポレオンヒルや「金持ち父さん」など自己啓発系の本を読んでいると、
どうも人の頭の中というのは非常に曖昧なものらしいという事実がわかります。
例えば「将来自分が何をしたいか」のように、何となくわかっているような物でも、
実際、具体的に言葉にしていくと全く書けない人が多いという調査結果を目にしました。
同じように、私達が頭の中で小説を考え、その主人公をイメージする時、漠然と「こんな感じ」というイメージが沸いています。
しかし、例えば具体的に「髪は茶系、ピアスあり、細め、目はキツイ、メイクは明るい系」と書いてみても
はっきりとその表情や語り口が頭にビジョンとして浮かびませんよね。
(一度試しにあなたの小説の主人公を想像してみて下さい。顔の輪郭や耳や鼻や
手など、微妙な部分は結構曖昧になりませんか? 流動的というか)
こんな時、私達は友人や芸能人で「それに近い人」を、何となくイメージしている
部分があるように思います。
こうしたキャラクターのイメージが曖昧な場合、どうしてもそのキャラクターの
性格や行動も曖昧(統一性に欠ける)にならざるを得ません。
しかし逆に写真を見ながら書くと、例え少しイメージとズレていても、
「具体的にこの人」と写真にし、イメージを確定してしまう事で
かなり具体的にそのキャラクターの動いているシーンをイメージしながら書けるのではと
考えます。
私も今執筆中の長編小説で写真を用意したのですが、とある一人のキャラクターに
ついて、ストーリーが全く決まっていない状態でした。しかし、写真を見ながらだと
スラスラとイメージが沸き、「この人ならこう動く」というストーリーが
どんどん浮かび、およそ1時間程でほぼ全て書きあがってしまいました。
私達の頭は案外、具体的なイメージを与えてあげると、そのイメージに沿って
すらすらと物語を生んでくれるのかも知れません。
特にスランプで「これ以上ストーリーが進まない!」という方には
かなり効果的な打開策になるのではないでしょうか?
是非一度お試し下さい!
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